株式会社FOLIOに入社しました & JJUG CCCで登壇します #jjug_ccc
itohiro73です。初ブログで入社エントリーです!
昨日2017年5月17日付で株式会社FOLIOにテックリードとして入社しました。FOLIOは「資産運用をバリアフリーに」の理念のもと、日本で約10年ぶりとなるネット証券をゼロからつくっていこうという、非常にエキサイティングな会社です。
証券バックエンドシステムの開発をリードしていく立場で働くことになります。
私はもともと約150年もの歴史をもつ大規模な外資系証券会社でエンジニアをしてきたので、UXを大切にするマインドを持ってデザイナー・エンジニアが主体となって証券会社をつくっていく、というのは非常に対照的で、ワクワクしております。
かなりダイナミックな環境でかつ急成長中なので、エンジニアの組織づくり、プロジェクトマネジメント、要件定義、設計、実装、運用と幅広く関わっていく予定です。
フロントエンドはReact + Node.js (BFF)、バックエンドはScala/Finatra/Finagleのマイクロサービス構成でつくっています。
モバイルアプリも本リリースに向けての開発に加わる仲間を絶賛募集中!iOSの開発はiOS/Swfit界の神エンジニア、Wantedly技術顧問の杉上さんに手伝ってもらっており、爆速で開発中!Androidサイドも先日モバイルアプリ開発エキスパート養成読本を出版したKotlin大好きふじたくと一緒に開発を進めていくことになります。時代の先端を行くモバイルエンジニアたちと一緒に次世代証券のアプリを創業メンバーとしてつくれるのは今だけ!
(ところでこれを書いている途中にKotlinがAndroid開発言語として公式サポートされることが発表されましたね。めでたい!)
各ポジションで絶賛エンジニア募集中ですので興味を持たれた方はぜひWantedlyからの応募をお待ちしております。
で、誰?
伊藤博志と申します。前職では外資系証券会社のテクノロジー部のエンジニアとして新卒入社より12年にわたってさまざまな仕事を経験させてもらいました。金融機関という会社の特性上、Web系のエンジニアさんと比べると外に見えるアウトプットは少なめです。なので、本ブログエントリーが初ブログになりますw とはいえ、前の会社は金融の会社としては世界的にみてもトップレベルでエンジニアリングに注力している会社で、最近は技術コミュニティに進出する機会も多く、とても素晴らしい会社でした。仕事としては12年もいるといろいろやってきたんですが、ブログで書ける内容としてはpublicに公表されている下記くらいでしょうか。
- 直近1年半ほどはEclipse Collectionsというオープンソースのコミッター兼プロジェクトリードを任されていました。もともと別名でリリースされていたプロダクトのリブランディングも含めてEclipse財団への移行、新規開発、Java 8への対応、JavaOneでの登壇やJava Day Tokyo、JJUG CCCの登壇等々いろいろやりました。この間にOpen JDKへのコントリビュートやソフトウェアの品質に関わる講演もしています。最近、自分のあずかり知らぬところでeFinancialCareersというところの記事で私の名前が紹介されていてちょっとビックリ。
- 仕事とは関係ないですが、JavaOne San FranciscoでNullPointersというバンドに参加しました。
前の会社では、ほぼすべてのシステムを自社のエンジニアで内製しているという、金融機関としては非常に珍しい施策をとっており、エンジニアとして非常に誇りの持てる職場でした。ビジネスに直接関わるシステムのみならず、上記のように純粋に技術的なライブラリやフレームワークも大量につくっており、今後もいろいろオープンに出してきてくれるといいな、と期待しております。エンジニアのキャリアとしても、マネジメントを突き詰めるキャリアとエンジニアリングを突き詰めるキャリアが並行して存在しいる素晴らしい会社で、今後、自分が組織設計をする際の羅針盤となる非常におおきな存在です。
技術コミュニティでの出会いとJJUG CCC登壇
上に書いたようにここ2、3年くらいJavaのコミュニティ界隈にぽつぽつと出没しており。JavaOneで登壇したり、関ジャバでEclipse Collectionsの話をしたりJJUG CCCでコード品質の話をしたりしてきました。
今回もJJUG CCC 2017 Spring (5月20日)に「データ履歴管理のためのテンポラルデータモデルとReladomoの紹介」という題名で、#ccc_g4の枠でセッション登壇予定です!
技術コミュニティに出没する大きな理由は2つあって、もちろん上記のような技術知見の共有や情報収集が一つ目。二つ目はいろいろなエンジニアさんたちとの出会いですね。で、Javaコミュニティでいろいろお世話になったひとりで、Java女子部部長として活躍されていて、お仕事ではScalaを書かれていて英語もできるよこなさんは注目エンジニアのひとりでした。そんなよこなさんとScalaMatsuriでばったりお会いしたのですが、なんとこのタイミングで東京に帰ってきている(もともと京都にいた)とのことだったので、FOLIOにお誘いしたところ、非常に興味を持ってもらいこの度めでたくジョイン。私より早く入社しましたw
こういう出会いもいろいろあると思うので、今回のJJUG CCCも非常に楽しみにしております。JJUGにはScala書ける人もたくさんいますしね!
Reladomoとは
JJUG CCCで紹介予定のReladomoですが、ほとんどの方はご存じないと思います。本ブログでも少しづつご紹介していこうと思いますが、2016年の秋にGoldman Sachs社がOSSとして公開した、JavaのORMフレームワークです。
金融機関でクリティカルとなる、データの履歴管理に長けたORMフレームワークで、金融機関以外でも非常に有用だと思うので、ぜひJava界隈・JVM言語界隈の皆さんに知っていただきたいです。
JJUG CCCのセッションでは、まずはバイテンポラルデータモデルという履歴を扱うデータモデルのコンセプトを解説し、具体的な実装例としてReladomoでの履歴の扱い方等を紹介する予定です。
ReladomoのドキュメントとしてはGuided Tour Of Reladomoが一番わかりやすいと思います。とりあえず手を動かしてみたいという方は、チュートリアルであるReladomo KataがGitHubで公開されているので、これを解いてみるのがてっとり早いです。
この度ジョインしたFOLIOでもしっかり使っていきたいので、今後Scalaから使用するための知見等も共有していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします!